일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

妾、もうあれ切りかと思いましたの。もう、あれ切り来て下さらないのかと思っていましたよ。」

信一郎が、彼女の入って来たのを見て、立ち上ろうとするのを、制しながら、信一郎と向きあって小さい卓を隔てながら、腰を下した。

信一郎は、ともすれば後退りしそうな自分の決心に、頻りに拍車を与えながら、それでも最初の目的通、夫人と戦って見ようと決心した。

「先刻は大変失礼しましたこと。あの方達を帰してしまった後で、ゆっくり貴君とお話がしたかったのよ。差し上げました御手紙御覧下すって?」

「見ました。」

信一郎は、自分の決心を、動かすまいと、しっかりと云い放った。

「何うお考え遊ばして?」

夫人は、追窮するように、美しく笑いながら訊いた。信一郎は、可なりハッキリした口調で云った。

「貴女の本当のお心持が、分らないものですから、何うお答えしてよいか当惑する丈です。」

「あれでお分りにならないの。あれで、十分分って下すってもいゝと思いますの。妾が、貴君のことを何う考えていますか。」

夫人の顔に可なり、真剣な色が動いた。信一郎も、ある丈の力を以て云った。

「奥さん! 何うか記憶して置いて下さい! 僕には妻がありますから、家庭がありますから、貴女の危険なお戯れのお相手は出来ませんから。