후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면
「美奈さんは、今日は何うかしているじゃないの?」と、母から心の裡の動揺を、見透されると、美奈子の心は、愈々掻き擾されて、到頭中途で合奏を止めてしまった。
午後になるのを待ち兼ねたように、美奈子はお墓詣りに行くための許しを、母に乞うた。何時もはあんなに気軽に、口に出せることが、今日は何だか、云いにくかった。
墓地は、何時ものように静かだった。時候がもうスッカリ夏になった為か、此の前来たときのように、お墓詣りの人達は多くはなかった。が、周囲は、静寂であるのにも拘わらず、墓地に一歩踏み入れると同時に、美奈子の心は、ときめいた。何だか、そわ/\として、足が地に付かなかった。恐いような怖ろしいような、それでいて浮き立つような唆られるような心地がした。
父母のお墓の前に、じっと蹲まったけれども、心持はいつものように、しんみりとはしなかった。こんな心持で、お墓に向ってはならないと、心で咎めながらも、妙に心が落着かなかった。
彼女は、平素とは違って、何かに周章たように、父母の墓前から立ち上った。
「すみや、今日も霞町の方へ出て見ない!」
美奈子は、一寸顔を赤めながら何気ないように女中に云った。