일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면

아오조라 문고

何かそぐわない気持であたりを見まわして云った。

「どうした?」

「はあ――」

彼らは左右のものの顔色を、お互いにそれとなく見定めようとした。

「勝手ながら」とふいに阿賀妻は腰を浮した、「食事をしたためたく存じますので」

それは咄嗟に出た思いがけない言葉であった。しかし、云ってしまった彼は重苦しいものから脱けだすことが出来た。実際彼は、風の吹きぬけるような空腹を覚えていたのである。

「さあ、さあ――」と、幾人かの声が、これもほッとしたように彼を送りだした。

外に出た阿賀妻は、目の前に立てこめた暗やみにたじたじした。灯りと人混みから一足はなれただけで、こんなに厚ぼったい闇があろうとは考えてもみなかった。行く手がはばまれているような気がした。――いや、自分は腹をこしらえねばならぬ、と思いなおした。――あの座の雰囲気から脱れて来たのではない。だが彼には、ああなった以上彼らの気持がどの方向に動くかは目に見えていた。喰い止め兼ねる主君は、開拓主事である阿賀妻に援けをもとめるにきまっていた。そのときそこでこの流れを堰きとめる力が彼に在り得たか?――むろん無かった。身をこわすより手はなかった。