후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
提灯が消えたのであった。しかし、横にいた安倍誠之助にはその低い声が自分に向けられた弾劾のようにひびいた。主君の気持は家中の倫理であった。そのピラミッドの外にぽつんとはじき出され、佇んでいる男があった。安倍にはそれが自分の姿のような気がした。
その間に阿賀妻は、折りたたんだ提灯をふところに蔵うのであった。手を拍ちあわせて、附いてもいない埃を払いおとして彼はうしろを振りかえった。別に顔を見ようとしたわけでもなかった。漠然としていたが、彼は、遠慮がちに彼の方に並んで歩いている連中が自分に必要であると感じた。
「実は、だれか――」と自分の考えをまとめながら歩度をおとしてそう云った。自然にしんがりになっていた彼らは、言葉を聞き洩すまいとして耳をそばだて、足を速めた。
「誰か、棟梁をご存じないか、あるいは、心得のある方はおられまいか、ご存じはないか? 大工の棟梁――」
「心得ほどのことならば――」と、それはどこにでも居ると云う気安い返事であった。
「そうか、いるか」と阿賀妻は圧して来た。
「はア?」と、彼はおどろいたのだ。いきなり問題が重大そうな響きをもって来た。あわてて、彼は並んで歩いている仲間の顔色を見ようとした。