후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
阿賀妻は腰をあげながら云うのだ。
「堀さん、身どもも一度あちらに出向かねばならぬかとも考えておりますが」
「あちら? 東京? それに越したことは無い」
彼は直ぐさまそう答え、壁に近づいた。そこに立てかけてあったものを取りあげた。銃であった。その筒を握って、彼はすらりとした銃床を阿賀妻の目の下につきだした。話しごえがぴたりと消えた。
「メリケン仕入れの最新式、レミントン」
「なアるほど」
「もと込めです、手にとって調べてみて下さい」
「おッと――これは軽い、なるほど、なるほど」と阿賀妻は遊底を動かしてみて床尾を肩に構えてみた。その方向の戸の前に彼は高倉祐吉の白い顔を見た。彼はちょっと眉をひらいて上体を動かし、あてどない覘いを定めながら云った。
「うちの安倍誠之助はどうしておりましょう?――」
「うん、そう、あの仁の妻子をねえ――」と堀は立ちどまって、「――便船で、冬の来ぬうちに送りとどけにゃなりません、が、拙者は不日東京にまいるとすると」
「いや、心強い」
阿賀妻は銃のことをそう云った。がちんと引金をおとしてそれを堀に返した。彼は立って来て高倉祐吉をのぞき込み、
「欲しいのう――われらもこういう武器を」