후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
その後を草鞋ばきのものが追いかけた。せ負った荷に身体を折り曲げて、眼の色をかえて走った。
何を措いても先ずお館に知らさなければならなかった。口には出さなかったが、留守をあずかる奥方はどんなにこの日を待っていたことか。或いは今の今も、ひそかにそれを思い描いていたかも知れぬではないか。――これらの若党の胸に、その気持は鏡のように映っていた。これほど衰えた主家に、この上ともおちぶれることがわかっていてもなお側に仕えようと思う彼らの愛情であった。いずれは帰って見えられる予想はしていたとしても、今日がその日であったと知らされたら、これは青天のへきれきというべきであった。
「なに、と?――」と彼女は蒼ざめた。けれども、次の瞬間には自分を取りもどしていた。「――ご家老どのに」と彼女はその若党に命じていた。「そなたその足でさっそくお知らせして貰いましょうか、神山どのこそ、どんなにお待ちあそばされたことか」
お家総理の神山外記はその位置のためおのずからお留守居番をつとめていた。主君邦夷のいなかった間、ここに残った家中の動静はすべて彼の掌中に描かれていた。志津子夫人は気づいた。