후리가나로 읽는 일본 고전
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けいばのいちにちについて
競馬の一日に就いて
菊池 寛
菊池 寛의 競馬の一日に就いて(けいばのいちにちについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,018자 · 10화면
大穴の出た後
一度取られればその次こそはどうだろうと、またしても手の出したくなるのは人情だ。儲かれば儲かったで、こう云う日は大いに買うべしと云うので、番ごと番ごとに手を出したくなる。余程自制心を奮い起さないと心の平静は保ち難くなる。
それと云うのが午前中から慎しみもなく馬券に狂奔するからである。勝馬鑑定に、心の動揺や喧騒や迷いは大いなる妨げとなる。
そこでじっくり落着いて競馬を見て、いい穴の一つも取ろうと思えば、先ず午前中ぐらいは馬券は控え目に慎み深く、静かに構えているに越したことはない。そうすればその日の競馬場の空気にも馴れ、穴場の人気の形勢や、曳馬の気配などにもよく注意が行き届くようにもなる。
心すべきは午前中の気持の構え方で、時にはこれ一つが午後まで祟って、周到な判断力を失い、怪しげな本命を買って損した次には、茲は固いと思っていた本命のレースに、いつともなく疑心暗鬼の不安を持ち始め、無理な穴を狙ってみたりするようなへまを繰返して、一人で憂鬱になったりもする。大事なのは午前中の気持の持ち方である。
大穴の出た後
大穴の出た次のレースでは、固い本命が屡々好配当をつける。