후리가나로 읽는 일본 고전
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
山本 周五郎의 美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,583자 · 149화면
「違うんですお母様」
金之助は強く頭を振っていった。
「若様のことなんか何でもないんです。それより私は……旦那様のことを考えていたんです。旦那様はいつも御親切にして下さいます。今日もお母様のことをきいて、大事にしろとおっしゃいました。私は旦那様のお顔を見ていると、本当のお父様のような気がして来て仕方がないのです。それを考えていたら、つい――」
「金之助、おまえ」
おむらはぶるっと身をふるわせたが、
「そんな、馬鹿なことをいうものではありません。もし人に聞かれたら何とします」
「お許し下さい、二度とは申しません」
金之助はすぐにおとなしく頭を下げた。
若様のことなんか何でもないといったけれどそれは嘘だった。何年ものあいだわがままのお相手をして来て、無理のありったけをいわれたり、わけもなく打たれたりしているうちに、金之助の身内にはいつかくやしい思いが強く湧き、今にみろというはげしい発奮の心が起こって来た。
――いつまでこんな小足軽でいるものか、今に一国一城の主になって、立派に槇屋の家名をあげてみせるぞ?
そう決心したが、それにはここを去らなければならない、ここにいてはただの郎党の子でしかないのだ、京へ出よう、京では将軍足利義輝を中心に、今や天下の風雲将に急ならんとしている。