후리가나로 읽는 일본 고전
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
山本 周五郎의 美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,583자 · 149화면
――それゆえ主人治兵衛は、冑の出て来るまで屋敷へ預かる」
「ととさまをおつれなされただけで、冑が出て参りましょうか」
お通が気丈に言った。
「それよりもうしばらくお待ち下さいまし」
「黙れ、大切な御家宝を紛失したからは、島津家に取って許し難い罪人も同様、召しつれて押籠めにするのは当然の事だ。もし治兵衛が助けたくば一同力を合わせて、一日も早く冑を捜し出すがよい、それまではたとえどんな事があっても帰さんからそのつもりでおれ」
「いやです、ととさまをつれて行ってはいやです、冑はきっと捜しますからそれだけは堪忍して下さいまし」
「ならん、治兵衛立て!」
「いけません、ととさま行ってはいや」
泣きながら父に跳び附こうとするのを、
「お嬢さま、お静かになさいまし」
と藤兵衛が抱止めた。「私共もさっきからお頼み申しているのですが、こちらに落度があるのでどうにもお願いの致しようがございません、後でなんとか考えます。またきっと冑を捜し出して、一日も早く旦那様をお迎えに参りますから、どうか心配せずに待っていて下さいまし」
「お通、見苦しいではないか」
治兵衛も言葉烈しく叱った。
「おまえも今年は十三、訳がわかったら泣騒ぐには及ばない、後の事は藤兵衛と与吉に頼んであるから、おまえはおとなしく留守をしていればいいのだ、――さあ泣きやんで」