후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
曝書の後に本の表紙やとじ糸のいたんだのや、虫くいのあとをつくろうのは祖母の仕事であった。
明治三十九年一月十二日の夜の観潮楼上、日露戦役から凱旋した父を中心に家族と少数の友人が集まって心ばかりの祝宴を催していた。床の間の正面に父、その左右に佐佐木信綱、上田敏、賀古鶴所の諸氏、それに叔父の篤次郎、潤三郎、叔母の小金井喜美子、世話役の祖母と私、高老の曾祖母も片隅にちんまり座って嬉しそうにニコニコしていた。また喜びを述べに来た昔の書生の脇田茂一郎、秋山力、また父の出征後から家に寄宿するようになったので先に述べた私の先生の大久保栄さんもいた。父はしきりに戦争の話をして、その癖で右の肩をそびやかしながらロスケロスケと大声を出していた。私は戦争の影響で繊細な父の感情が荒されたように感じた。乃木大将の愛息を失った前後の話が出る。父の従卒の手柄話が出る。小金井の叔父の弟で戦死した小金井寿恵造大尉の話が出る。これらはみな「うた日記」にある長詩の事実譚である。叔父篤次郎の疳高い笑声と賀古さんの豪放な笑声がまじる。長らく主人を失った観潮楼に一時に春が返ったようであった。