후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(三)酒屋火事(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 146,725자 · 298화면
眼に物言わせて、猛り狂うお勝を退かせると、改めて、
「これでよかろう。清左衛門」
清左衛門の方を促します。
「有難いことでございます。さすがは御明智の殿、その御思召しなれば、御家は小揺ぎもすることではございません」
「おだてるな、清左衛門」
「もう一つ、ついでに、奥方綾野様を、土蔵から御出し遊ばして以前のように御睦まじく御暮し遊ばすよう、清左衛門身に代えて御願い申上げます」
「それはならぬ、あれは気違いじゃ」
「いえ、胡麻摺り医者の半斎の申すことなどは当てになりません。奥方はただの気鬱で、土蔵から御出し申上げて、お勝の居ないのを御覧になれば、即座に御病気平癒になりましょう」
清左衛門は一寸も引きませんでした。この掛引は、結局自分の方に弱みがある上、法外の出世を夢みている丹之丞の負けで、間もなく土蔵から綾野を出させると、即座に沐浴梳り、化粧を凝らし、服装を整えて、丹之丞の前へ伴れて来させました。
「奥、病気はもうよいそうじゃな」
丹之丞はヌケヌケとこんな事を言う肌合の殿様だったのです。
「御機嫌の体、恐悦に存じます」
綾野は、礼の言いようもなく、そのままひれ伏しました。