후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(三)酒屋火事(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 146,725자 · 298화면
本人が言うんだから、これほど確かなことはあるまい」
ガラッ八は古風な洒落を言って、長い顎を撫でました。
「それじゃこれを、そっと銭形の親分さんへお手渡し下さいませんか」
八五郎に握らせたのは、半紙半枚ほどの小さく畳んだ結び文。
「あッ、待ちねえ。親分ときた日には江戸一番の堅造だ。こんなもの取次ぐと、俺は殴り倒されるぜ」
追っかける八五郎の手をスルリと抜けて、女は店口から往来の人混みの中へ、大きな蝶々のように身を隠してしまいました。
「冗談じゃねえ、岡っ引へ付け文する奴もねえものだ。これだから当節の女は嫌いさ」
ガラッ八はでっかい舌鼓を一つ、四方を見廻しましたが、さて、その結び文を捨てる場所もありません。
「ままよ、どうとも勝手になれ」
幸い平次から預かった羅紗の紙入、それへポンと投り込んで、素知らぬ顔をすることに決めてしまいました。これなら結び文は完全に平次の手には入りますが、自分は知らぬ存ぜぬで通せば、余計な橋渡しをした罪だけは免れます。もっとも、平次の女房のお静には少し済まないような気がしないではありませんが、少々ぐらい良心がチクチクしたところで、そんな事に屈託する八五郎でもなかったのでした。