후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(三)酒屋火事(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 146,725자 · 298화면
髪の毛一と筋砂一粒入っていても、見のがさないようにするためだったのです。
「おや?」
思っていた通り、畳んだのは半紙半枚、鋏の切口まで判然わかりますが、中には何にも書いてはいません。
いや、大きい二重◎が一つ、肉太の二の字が一つ、もう一つ小さい二重◎が一つ、――こんな変哲もないものを描いてあるのです。
「これは何だい、一体」
裏返して見ましたが、それっきり何にもありません。
上の二重丸は少し大きくて径一寸ほど、その下一寸二三分離して描いた二の字は几帳面な字画で、左の方だけ揃っているのも不思議ですが、上の棒が二分ぐらい、下の棒が三分ぐらい、一番下の二重丸は二の字にすぐ続いて、その直径二分五厘ほど。何べんくり返して眺めても、この三つの外には、点一つ見付からない、最上等の手紙です。
「何でしょう親分」
「判らないよ、――だけど、これが欲しさに、立派な御用聞を手籠にしたり、廃り者らしくない年増が、押掛嫁に来るところをみると、余程の品には違いあるまい。こうしようじゃないか、八」
平次はお静を紙屋に走らせて、同じ程度の上質の半紙を買わせ、その一枚を半分に截ると、八五郎が托された結び文と同じ絵を三つ、――念入りに真似たくせに、わざと少しずつ寸法を変えたのを描きました。