후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
平次とガラッ八が入って行ったのは、世にも不思議な歓楽境で、巴屋三右衛門が一代の智恵を絞って建てた、地上の女護島だったのです。
その設備の怪奇さ、中に養われている美女の夥しさ、さすがの平次とガラッ八も度胆を抜かれてしばらくは口もきけない有様でした。
母屋の外に土蔵七棟、それを繋ぐ廊下、泉石の奇を尽し、さして広くはありませんが、善美を尽した豪勢な構えは、見ぬ世の龍宮と言ってもこれほどではなかったでしょう。
オランダの敷物、ペルシャの壁飾り、インドの窓掛、ギヤマンの窓、紫檀黒檀に玉を彫めた調度、見る物一つとして珍奇でないものはありません。
巴屋三右衛門はここに貧民の中から盗んだ美女を集め、淫蕩無比の歓楽境を作って、慈悲善根に余念のない大町人の仮面を冠り、世にも憎むべき二重生活を営んでいるのでした。
三右衛門の意に従わない者は、虫のように押し殺されて、早桶屋の甚三郎の手で、極めて自然に処分されてしまいました。
残るのは、栄華に眼がくれて、この阿呆宮を地上の楽園とも思い込んでいる者ばかり。
これほどの騒ぎの中に、開いてやった土蔵の扉からたった一人も逃げ出そうとする者のないのには、さすがの平次も腹の底から驚いてしまいました。