후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
平次もこれだけでは、智恵の小出しを使いようもありません。
「私はもう悲しくなって、いきなり飛出そうとすると、父親が――あれは狐か狸だろう、乙松はあんな様子をしているはずはないから――って無理に引止めました。一体これはどうしたことでしょう、親分さん」
弟思いらしいお北の顔には、言いようもない悲しみと不安がありました。七日の間、相談する相手もなく、何かと思い悩んだことでしょう。
「お袋さんは?」
「去年の春五十八で亡くなりました。――それから父さんはお酒ばかり呑んで、乙松が行方知れずになっても一向心配をする様子もなく――江戸の真ん中を『迷子の迷子の乙松やい』と鉦や太鼓で探して歩けるかい、馬鹿馬鹿しい――なんて威張ってばかりおります」
「父さんの伊之助親方は、たしか六十を越したはずだし、お袋さんが五十八で去年亡くなったとすると五つになる子があるのは少し変じゃないか、お北さん」
「拾った子なんです」
「そうか――それで親方は暢気にしているんだろう」
「でも、私が小さい時なんかとは比べものにならないほど可愛がっていました。今度だって口では強いことを言っても、お酒ばかり呑んでいるところを見ると、心の中では、どんなことを考えているか判りゃしません」