후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
戦争中新宿駅で逢った時は、憲兵かなんかに追われている時で、鈴木君もはなはだ落ち着かぬ様子であったが、互いに肩を叩いて別れたが、間もなく戦争は終り、世の中が変わって、鈴木君は新時代の政治家、新しい指導者として華々しくわれ等の前に立っていた。
この人の特質は、いろいろ数え挙げられるだろうが、青年時代の印象からいえば、政治家よりはむしろ、文学者になりそうな、敏感な青年であった。二十歳代は文章も美しく、恐らく心掛けさえすれば、なんでもやり遂げることができる質の人であったかもしれない。
前にも書いたが、今から数年前、捕物作家クラブが、浅草の花屋敷に半七塚を建てた時、吉田首相と広川弘禅氏などの花輪を飾ったから、この催しが一党一派に偏しないように、社会党からも貰ってくれないかという作家クラブの幹部からの申し出があった。もう半七塚除幕の日が迫っていた。私は長い間交渉も往来もなかった鈴木君に、その時久し振りで電話をかけた。
鈴木君はすぐ電話へ出て来た、そして私の言葉が終るか終らないうちに「あ、いいともぜひ僕の花輪も並べてくれ、俺も銭形平次の愛読者の一人だよ」そういう鈴木君の声は好意にはずんでいた。