일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면

아오조라 문고

一つ当れば、五寸二分に一寸五分の鳥の子の富札が一千両になるのですから、これは緊張しない方がどうかしているでしょう。千両というと、小判が千枚、その頃の良質の小判は一枚四匁で、今(昭和十年頃)の相場にすると六十円ぐらいに当ります。物の安かった頃ですから、その通用価値は十万円にも相当するでしょう。千両分限という言葉が、今の百万長者と同じ意味に用いられた時代の事です。

やがて正午の刻近くなると、本堂正面に据えた、縦二尺、横三尺の白木の箱、数千枚の富札が一パイに入ったのへ、二重蓋をして、大海老錠をおろし、役人世話人立合いの上で、ガラガラガラと揺り動かし、中の札を丁寧にかき混ぜます。

それが済むと、寺の小坊主、年の頃十二三ばかりのが、墨染めの腰衣を着け、手に長柄の錐を持って現われ、世話人の手で、厳重に目隠しをされ、札箱の後ろへ立たされました。

その後ろには、寺社奉行の検使をはじめ、札番書留役、札番読上役などが控え、本堂の奥では、引続き読経の声、鐘の音に和して、これが何とも言えない悲愴陰惨なものだったそうです。

やがて、突き役の雛僧は、錐を上げて、二重蓋の真ん中にある穴に突き入れました。