후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
たかが厄病神のような流行物――と鼻であしらって来た平次も、庵室へ行ってみて、まるっきり予想と違っているので驚きました。竹の柱に茅の屋根という小唄の文句の通りの見る影もない庵室の奥に、修業者鉄心道人はささやかな仏壇を前にして読経中で、その後ろに居流れた善男善女は、一本気の信心に凝り固まった、朴訥そのものの姿を見るような人達ばかりでした。
鉄心道人は四十前後のまだ壮年の修業者で、細面の眼の大きい、強烈な精神力の持主らしい様子までが、平次に好感を持たせます。
――こ奴はただの山師ではないぞ、――
平次はそんな事を考えながら、開けっ放した庵室の中を見ておりましたが、読経の声凜々と響き渡ると、それに合せて念仏を称える善男善女の声が、一種の情熱的なリズムになって、平次の齎した世俗の「御用」などは通りそうもありません。
平次はそっと裏口の方へ廻りました。
二十歳ばかりの目鼻立ちの柔和な若い弟子が、腰衣を着けたまま井戸端で水を汲んでいたのです。
「お前さんは鉄童さんと言うんだね」
「ハイ」
折目の正しい返事に、平次も少し面喰らいました。
「お小夜が殺された話は知ってるだろうね」