후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
平次は言い捨てて、お勝手から手桶の水を一杯、半分は有合せの筵にかけて引っ被り、半分は納屋の中にブチまけて、パッと飛込みました。
*
納屋の中にいたのは、越後屋の兼松と弟子の鉄童。鉄童は首を絞められて、息も絶え絶えでしたが、手当が早かったので助かり、兼松はガラッ八の糞力で窓から担ぎ出されると、焼け落ちる納屋を眺めてゲラゲラと笑っております。
可哀想に気が違ってしまったのでした。
火事が済んで気が付くと、鉄心道人は三つ股の源吉の手から逃れてそれっきり姿を隠しました。
庵室と納屋の焼跡を見ると、物欲に恬淡だと思わせた鉄心道人が、何百両という黄金を溜込んでいたことが発見されたのです。
何もかも済んでから、
「あっしには少しも解らねえ。あれは一体どうした事でしょう、親分」
ガラッ八は例ものように絵解きをせがみます。
「気の毒なことに兼松は鉄心道人を活き仏のように思っていたのさ。かなりの身上も入れあげ、出来るだけの事をしたが、お小夜が弟子になって庵室へ入り込むと聴いて気が気じゃなかった」
「…………」
「兼松はお小夜の前身をよく知っていたんだろう。上野の役僧を一人台なしにした事も、大旗本をつぶした事も、役者が首を縊ったことも、――お小夜が道人の傍へ来ると、いかに道徳堅固の道人でも、万一の事がないとは言えない。