후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,130자 · 288화면
て、自堕落な生活をしていたことは前にも書いた通りです。
ところで、金蔵はいよいよ近い内にお茂と祝言するという噂が、清次郎の耳に入りました。
「御法度の悪いことをしていたにしても、主人を訴人して菱屋を取潰した金蔵が、主人の娘のお茂さんと祝言するというのは見ちゃいられません。それでは人間の道が違います。――金蔵は、お茂さんにもこの私にもいわば親の敵です。そんなことをさしちゃ、いくらお茂さんは平気でも、亡くなった主人や親に済まないと思いました。幾度もお茂さんに逢って意見しましたが、あの通りの人で聴いちゃくれません。思案に余っていっそ金蔵を殺そうと――」
「…………」
黙って聴入る平次の前に、清次郎は涙ながらに語りつづけるのです。
「金蔵が人並すぐれて欲の深いのを幸い、亡くなった主人の筆蹟に似せてあんな謎のようなことを書いて見せると、金蔵は大喜びで、その晩すぐ鍬を持ち出してもとの菱屋の屋敷跡にやって来ました。金蔵がたった一人で、私の書いた文句の場所を測り出し、私に構わず掘り出しました。――子刻(十二時)から始めて丑刻半(三時)頃までに三尺も掘ったでしょう。黙ってそれを見ていた私は、何べん金蔵をやっつけてしまおうと思ったことでしょう、――大きな石を持ち上げたり、金蔵が鍬の手を休めた時、その鍬を振りあげたりしましたが――