후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,804자 · 225화면
銭形平次捕物控
一
一
「親分、ちと出かけちゃどうです。花は盛りだし、天気はよし」
「その上、金がありゃ申分はないがね」
誘いに来たガラッ八の八五郎をからかいながら相変らず植木の新芽をいつくしむ銭形の平次だったのです。
「実はね、親分。巣鴨の大百姓で、高利の金まで貸し、万両分限と言われた井筒屋重兵衛が十日前に死んだが、葬い万端すんだ後で、その死にようが怪しいから、再度のお調べを願いたいと、執拗く投げ文のあるのを御存じですかい」
八五郎は妙な方へ話を持って行きました。
「知ってるよ、それで巣鴨へ花見に行こうというんだろう。向島か飛鳥山なら花見も洒落ているが、巣鴨の田圃で蓮華草を摘むなんざ、こちとらの柄にないぜ、八」
「交ぜっ返しちゃいけません。花見は追って懐ろ加減のいい時として、ともかく巣鴨へ行ってみようじゃありませんか。井筒屋重兵衛の死にようが、あんまり変っているから、こいつは唯事じゃありませんよ、親分」
「大丈夫か、八。この間も大久保まで一日がかりで行って、狐憑きに馬鹿にされて帰ったじゃないか」
鼻の良い八五郎は、江戸中の噂の種の中から、いろいろの事件を嗅ぎ出して来ては、銭形平次の活動の舞台を作ってくれるのでした。