후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,804자 · 225화면
五
五
丸山町の直助の家は、崖の上に建った立派な家で、構えも木口も相当、後ろに竹林があって、前に五六軒の長屋を並べ、その家賃だけでも呑気に暮せそうな様子です。
不意に訪ねると、幸い主人の直助も、妹のお辰も顔を揃えておりました。直助は三十を越した、愛嬌のある好い男、少しばかり上方訛のあるのも、上手な商売人らしい印象を与えます。
「銭形の親分さんでしたか、それはどうもお見それ申しました。私は御当地へ参ってまだ三年と経ちませんので、土地の方にも馴染が薄うございます。――染吉さんが殺されたそうで、ヘエ、ヘエ、人から聞かされてびっくりいたしました。私も湯島のお宅へ顔だけ出して参りましたが気の毒なことでございます。気持の好い方でしたが、――近頃はよくここへも見えました。現に昨日もおいでで、昼過ぎまで話して帰りましたが――」
そういった滑らかな調子。
染吉との関係は商売のことから懇意になり親しく往来しているうちに、妹のお辰を嫁に欲しいという話になり、本人も大方承知していたが、具体的な話を進める前にあんな事になって、お辰も力を落している――というのです。
話の中に、妹のお辰も出て来ました。