후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,139자 · 233화면
というのです。
検屍も滞りなくすみましたが、下手人は何としても挙がりません。そのとき家の中に居たのは、殺された市太郎の外には、女主人の浪乃と、小さい娘の早苗と二人きり。娘は風邪の気味で早寝をして何にも知らず、奥にいた浪乃は怪しい物音に飛んで出ると、市太郎を殺した曲者は、裏口から入って来たお菊の声に驚いて取るものも取らずに逃げうせたのでした。市太郎の傷は前から頸筋を突かれた一と太刀で、お菊が帰ったときはまだ虫の息があり、断末魔ながら、主人の浪乃を伏し拝むようにしていたということだけは解っております。
表の格子戸は内から乱暴に外され、六畳一パイの血の海です。土地の御用聞三輪の万七は、時を移さず乗込みましたが、まるっきり下手人の見当もつかず、そのまま愚図愚図と一と月という月が経ちました。そのあいだ係りの同心の勧めで、銭形の平次は呼出されましたが、一応現場を見ただけ、三輪の万七に義理を立てたか、あまり口を出さずに帰ってしまい、その後は三輪の万七にも内証で、子分の八五郎に、そっと見張らせて、情勢の変化を眺めていたのでした。
その八五郎が、美しい下女のお菊の動静を見張っているうち、浅草の日参と、御神籤と、粂の平内様の格子の謎を見付けたのです。