일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면

아오조라 문고

「勘太郎、勘ちゃん」

父親の勘五郎は、さすがに取乱しませんが、死に行く我が子の手を握って涙を呑むばかり。

その光景の中へ、銭形平次とガラッ八は飛込んだのでした。しばらくは悲歎と混乱の渦で、平次も八五郎も手の付けようがありません。とにもかくにも、家の中の空気の凪ぐのを待って平次は奉公人達から当らず触らずの事だけを訊き出しました。

三日前に死んだ隠居の勘兵衛は、もう六十八という歳で、表向きの稼業は娘のお常と、聟の勘五郎に任せましたが、金箱は確と押えて、五十文百文の出入りも、自分の手を経なければ、勝手に捌きはさせなかったのです。

もっとも勘兵衛は、坊主崩れとかいう噂で、手もよく書き四角な字も読み、外の仕事をしても人に優れたことの出来る人間でしたが、中年から金を溜めることに執着し、義理も人情も捨て、無慈悲、非道と言われながらも、五千両以上という富を積んだ男です。

聟の勘五郎は三十五、六、舅の言いなり放題で、二十年あまり、奉公人同様の境遇に忍んで来ました。女房のお常は、死んだ勘兵衛の本当の娘には違いありませんが、父親に対する屈従に慣らされて、単純で平凡な三十年の生活を過して来た女でした。