후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
殺された少年勘太郎は、二人の間の一粒種で、隠居の勘兵衛もこればかりは、眼の中へ入れても、痛くないほどの可愛がりようでした。あまり賢くはなかった方ですが、色白の華奢な育ちで、勘兵衛が自慢の孫だったのです。
勘兵衛の女房の妹の配偶という、近いような遠いような関係の久蔵は、若い時分からの道楽者で、粋に身を喰われた揚句、小唄や物真似を看板に、吉原の男芸者幇間になったこともありますが、五十を越してからさすがに倅久三郎の前に気を兼ねて、山崎屋の義兄に、百万遍ほどお詫を入れて転がり込みました。大坊主頭の五十六、七、金を塵埃のごとく見るように馴らされた男です。
その子久三郎とお染は、三十と十九の、かなり年の違った兄妹ですが、親に似ぬ子で、早くから勘兵衛に引取られ、店の方を手伝って肩身を狭く暮しております。
もう一人、先刻一番先に顔を出した万吉は、五、六年前に亡くなった番頭万助の倅で、今年二十五の春まで小僧から手代へと店で叩き上げた男で、物の考えようも手堅く、先々はお染と一緒にして――そんな事を勘兵衛が考えていた様子です。
番頭の和助は四十男、これは物の影のような存在で、勘兵衛には信用されておりましたが、家中の者は、まるっきり相手にもしません。