후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
西海に離散滅亡した一門の生き残りからも、何かの便りがその後とて手だてを尽して行われたにちがいない。幼帝の生死もまだ確認されていなかったし、事実、大原御幸の翌年九月には、天野遠景や藤原信房を大将とした鎌倉勢が、九州から鬼界ヶ島へ残党討伐に派遣されたりしているのである。平家は亡んだが平家はまだ生きていたものと観なければならない。
古典平家の「大原御幸」のくだりは、全文が荘重な仏教音楽であると思う。――祇園精舎ノ鐘ノ声、沙羅双樹ノ花ノ色――に始まった書き出しからの物語をここで結ぶ一大文章供養の文といってよい。
だからストオリーはなにもない。女院と法皇の関係も、侍者とのあいだも、仏者的口吻の聖教そのまま、つまり原作者の該博な仏典の演繹と、長恨歌や左伝春秋などに影響された文体そのもので終わっている。いやそれなるがゆえに、当時の読者をして魅了し随喜させ、その音楽的幻想のうちに、一般の仏教至上思想をも昂揚しながら、見事に、巻を閉じさせてしまうのである。
大手腕だと思う。古典の真味だと思う。凡手の及ばぬところと思う。けれど余りにも現代に通じるものが少ない。そのままを現代語にしたら、現代の眼は、反撥すらするであろう。