후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
源氏の矢響きの下に、建礼門院やあまたの女房たちのすすり泣きを聞くかもしれない。
だが、なにしろ今夕は寒い。ぼくの足は、とうに感覚がない。雪の庭という、まっ白な、凝灰岩の庭を見て、板縁づたいに、そのまま辞して外へ立ち出る。
四天門を出てから、歩くにしかずと気を持ち直した。歩いていればやや暖い。
見晴し台に出る。そこの茶店から望まれる遠い高松市はもう街の灯だった。小松原の坦道を足にまかせてテクテク歩く。南嶺の東北端だという断崖の上へ出た。小肥りな茶店の主人公がさっそく立ち現われて、ぼくらにいう。
「ここは、談古嶺と申しまして……」と、冒頭におき、おりふし、夕月の下に、すべてを藍で染めたような海と山と浦曲を指さし、「この下が、安徳天皇の行宮阯です。あれが、那須余一の祈り岩。彼方が、源平両軍の激戦地、相引川というのでして……」と頃は寿永二年の平家都落ちから始まって元暦二年の屋島、壇ノ浦までの戦史を、読むように、しかも、歴史に誤謬はあろうと、山容水態はまちがいない実景をいちいち指さして談古嶺の長講一席の後、
「さ、どうぞ、お茶でも」と見事に結ぶ。そして、女たちに、床几を崖ぷちまで、運び出させた。