후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
眼を転じるならば。
鞍馬から奥州まで、一抹の航跡を曳いて、また忽然と、熊野船で、紀州方面へ掻き消えた牛若の義経が、時代の惑星であるし、房総半島から、武蔵野あたりに出没する草の実党の若い仲間も、まだ地表の物ではないが、これを無視するわけにはゆかない。
しかし、それらの萌芽にとっては、季節はまだ、春は浅いという時であろう。文覚といい、頼朝といい、配所をめぐる幾多の人々といい、これを大きな時の流れと見るならば、まだまだ、源氏党の相は、草間がくれのささ流れか、谷川水の支流にすぎない。
時代の主流は、なお、都にあった。特に、後白河法皇のおわす院と、平相国清盛が一門平氏の上にあった。けれど、やがて崩壊をきたす危殆の素因も、また、華やかなる栄花的謳歌の門と、到底、両立し難い院と平家の間にあった。(二七・三・二)
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この第百四回で、掲載満二年になった。まる二年の歳月は、個々に、機構に、世潮に、国際的に、大きな変化を超えている。ジャーナリストのデスクでは特にその感が深いにちがいない。ぼくの山村の孤机ですら、ふとわれに返ると、指に同じペンを持ち、同じスタンドをすえ、そして、二年前と同じ原稿紙に、同じ小説を書きつづけているなど、なんだか、奇蹟なことに思われてならない。