후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
ところが、この納経三十余巻の絵や装飾には、一門の結縁経というので、清盛の息女たちも手伝っていたろうとこの道の研究家はいっている。もちろん専門の絵師、工芸家の指導のもとにではあろうけれど――もしそうだとしたら驚くべき家庭的アトリエが、想像されてくるではないか。
平家物語や盛衰記などの諸本によると、清盛には、多くの息子たちのほか、女八人の子があった。高倉天皇の皇后となった徳子、摂政基実の妻となった盛子などのほか、家系的に、美人の多い家庭だったらしい。花山院の兼雅へ嫁いだ一女なども“――コノ御台所ハ御眉目モ美シウ情モ深クオハシケル上ニ、類ヒナキ絵書キニテゾ、オ在シケル――”と見えるし、また六番目の女は、七条信隆の室で“――歌詠ミ、絵ヲ書キ、アクマデ御心ニ情、オ在シマス人ナリ”とある。
いちばん末の八女も、婦芸の道、ひと通りに達していて、あるおり、百詠の歌の意を、絵障子に描き、後白河法皇から「稀代の女房よ」と、驚嘆されていたりしている。とにかく、父の清盛は、まるで外道魔王のようにいわれながら、そのむすめたちについては、どの書も、筆をそろえて、褒めすぎるほど褒めちぎっているのである。