후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
与謝野晶子女史の歌に――ほとゝぎす治承寿永の御国母三十にして経読ます寺――というのが手向けられてある。いかにも晶子調であり、そしてここの尼院に冷え冷えと坐っていると、歌のひびきは、一としお肌身に迫ってくる。
清げな尼さんが、大原御幸絵巻やら、種々な寺宝を出して見せてくれる。薄茶をいただく。そして、この尼僧が、聞きとれないほど低い静かな声で、ぼくの如き者へ両手をつかえ「どうぞ、建礼門院様や、阿波ノお局などの、おかわいそうな方たちのことをお書きになるときは、あわれに、お美しゅう、お書きになって下さいませ。……あわれにお美しゅう」と、わがことのように、くり返していうのであった。聞けば、三十年余の月日を、ここにこうしているのだそうである。まだ五十がらみの清げな尼さんである。国宝の御堂の屋根も、雨が漏るらしいが、文化財保護方面の国費もなかなかここまではまわって来ないらしい。
四月八日は雨、そしてちょうど、灌仏会の日でもあった。雨をついて、車で奈良へ走る。
東大寺の大仏殿の前に、花御堂が作られてある。少年の日から何十年ぶりで、その竹の柄杓を取り、誕生仏の頭から甘茶を注ぎまいらせる。