후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
飢餓電力に悩む東京では、おてんとう様では、恨み相手にできないので「政治サボだろう」と、もっぱらな怨嗟であったが、この実証を見ては安心、いやなお、ガッカリである。
「さっきのランプと、この干潟を、さっそく写真にとらせて」と嘉治さん春海さんなどは、支局長あいてに、ぼくらとは、センスの違う打合せをしながら貯水扉をあとに歩いてゆく。
それから、約二、三十分後。
翁島の野口英世記念館に着く。
ちょうど熊谷高校、その他の中学男女生の修学旅行とぶつかり、押しもまれながら、遺品館を一巡、すぐ隣の、英世博士の生家に入って、五分間ほど佇立、何がな、ものを思わせられる。
いま、翁島へ曲がって来たすぐかなたの湖畔の勝地に、旧有栖川宮の別邸が見えた。別邸の夜に、明治大正時代のシャンデリヤが栄え燿いたころ、この一農家では、英世少年が志す勉学の資もままにならなかった。ところが、戦後の東京では、元宮邸という料理屋もめずらしくはない。ここの湖畔の宮邸は、いま何に使用されているかしらないが、毎日、このような無数の少国民に訪われる一物もないことはたしかであろう。それなのに、英世少年の母が夜業に使ったという貧しい紡ぎ車だの、焼けコゲのある炉べりの板の間だの、コオロギの啼きそうな荒壁は、教師と少年少女たちのまえに、何かを、無言に語っている。