일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면

아오조라 문고

と演題も逃げて放談したに過ぎなかった。そして昼の弁当をつかう暇もなく、すぐ十四時〇五分の特急つばめに乗るため、名古屋支社、図書館の方、各流の茶匠たちと別れて駅へかけつけた。

梅雨雲や名古屋は五分間停車

健吉さん、春海氏、K編集部員とぼく。車窓に落着いて、やれやれと一息つく。

考えてみると、きのうからの一夜半日、のべつ人と会い通しであり、こう内輪の水入らずになったのは、初めてである。

特急が名古屋駅を離れると、ぼくらおのおの、膝の上で折弁当を開き始めた。まるで修学旅行の高校生といったかたちだ。食べながらのおしゃべりも、従って、その程度の知識を超えたものではない。

名古屋は健吉さんの郷里なので、市の図書館の壁画から駅長室の壁間といい、行く所に氏の画を見ない所はないほどだが、同時に健吉さんの愛郷心にもなみなみならないものがうかがわれる。

幾年か前に志賀直哉氏が名古屋へ来たとき「名古屋って、ひどく暑いところだね」といったのを、いまだに気に病んでいて「あの日は、名古屋だけがなにも暑かったわけじゃなかったのに」と、弁解に努めるほどな健吉さんだった。

今朝も、市のかもめ旅館から立ち際に、ぼくのぼんやりから、些細な過失があったことを、まるで自分の落度みたいに、つばめに乗ってからも、そればかり陳謝しているのである。