후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
人間の子とは元来陳腐平凡なもので、その本質はジャーナリズムの理論に乗るような新課題にはならないものかもしれない。そう思ったことだった。
そして、これはぼくの「新・平家」の中にも出てくる常磐の母性愛とか、巴と志水冠者義高との問題などにも結びつくから、ちょうど講演のいとぐちにはなる。そうだと、考えついたら、急に気がらくになっていた。
昼の講演は、なんとか責めを果たしたが、夜の会には、疲労を覚え、話も端折って、ほとんど自分でも何をしゃべったか分からなかった。
弁当に出た雀ずしを、夢声さんが、讃美して食べているのを見、「少しぐらいなら」と、ぼくもつい箸をつけたが、それもまた、いけなかった。
腹の中のかみなりは、午後も晩も鳴りやまず、それを忘れていたのは、演壇に立っていた間だけだった。
それほど熱演したわけではなく、自分を忘失していたのである。年に一度の読者へのあいさつだったのに、なんとも不覚なわけだし、後になってまでも、申しわけない気がする。
会が終わるやいな、控え室で声をかけられたおはんさんの顔さえろくに見もせず、車に乗って、有馬へ急いだ。有馬では明朝、鵯越えから一ノ谷の史蹟案内をしてくださるために、神戸市史編纂の川辺賢武氏が来合わせる約束になっている。