후리가나로 읽는 일본 고전
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がん
雁
森 鴎外의 雁(がん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,950자 · 147화면
馴染のないお玉には、なんと云ったか聞き取れない。髪を櫛巻にした小さい頭の下に太った顔の附いているのが、いかにも不釣合である。そしてその顔が不遠慮に、さも驚いたように、お玉を目守っている。
「早くお膳を下げて、お茶を入れ替えて来るのだ。あの棚にある青い分のお茶だ」爺いさんはこう云って、膳を前へ衝き出した。女中は膳を持って勝手へ這入った。
「あら。好いお茶なんか戴かなくっても好いのだから」
「馬鹿言え。お茶受もあるのだ」爺いさんは起って、押入からブリキの鑵を出して、菓子鉢へ玉子煎餅を盛っている。「これは宝丹のじき裏の内で拵えているのだ。この辺は便利の好い所で、その側の横町には如燕の佃煮もある」
「まあ。あの柳原の寄席へ、お父っさんと聞きに行った時、何か御馳走のお話をして、その旨きこと、己の店の佃煮の如しと云って、みんなを笑わせましたっけね。本当に福福しいお爺いさんね。高座へ出ると、行きなりお尻をくるっとまくって据わるのですもの。わたくし可笑しくって。お父っさんもあんなにお太りなさるようだと好いわ」
「如燕のように太ってたまるものか」と云いながら、爺いさんは煎餅を娘の前へ出した。