후리가나로 읽는 일본 고전
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がん
雁
森 鴎外의 雁(がん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,950자 · 147화면
拾弐
もう上野の山をだいぶはずれた日がくわっと照って、中島の弁天の社を真っ赤に染めているのに、お玉は持って来た、小さい蝙蝠をも挿さずに歩いているのである。
拾弐
或る晩末造が無縁坂から帰って見ると、お上さんがもう子供を寝かして、自分だけ起きていた。いつも子供が寝ると、自分も一しょに横になっているのが、その晩は据わって俯向加減になっていて、末造が蚊屋の中に這入って来たのを知っていながら、振り向いても見ない。
末造の床は一番奥の壁際に、少し離して取ってある。その枕元には座布団が敷いて、烟草盆と茶道具とが置いてある。末造は座布団の上に据わって、烟草を吸い附けながら、優しい声で云った。
「どうしたのだ。まだ寐ないでいるね」
お上さんは黙っている。
末造も再び譲歩しようとはしない。こっちから媾和を持ち出したに、彼が応ぜぬなら、それまでの事だと思って、わざと平気で烟草を呑んでいる。
「あなた今までどこにいたんです」お上さんは突然頭を持ち上げて、末造を見た。奉公人を置くようになってから、次第に詞を上品にしたのだが、差向いになると、ぞんざいになる。ようよう「あなた」だけが維持せられている。