후리가나로 읽는 일본 고전
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がん
雁
森 鴎外의 雁(がん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,950자 · 147화면
拾壱
末造の物馴れた、鋭い観察は、この何物かをまるで見遁してはおらぬのである。少くも或る気まずい感情を起させるような事を、誰かがお玉に話したのではあるまいかとまで、末造は推測を逞うして見た。それでも誰が何を言ったかは、とうとう分からずにしまった。
拾壱
翌朝お玉が、池の端の父親の家に来た時は、父親は丁度朝飯を食べてしまった所であった。化粧の手間を取らないお玉が、ちと早過ぎはせぬかと思いながら、急いで来たのだが、早起の老人はもう門口を綺麗に掃いて、打水をして、それから手足を洗って、新しい畳の上に上がって、いつもの寂しい食事を済ませた所であった。
二三軒隔てては、近頃待合も出来ていて、夕方になれば騒がしい時があるが、両隣は同じように格子戸の締まった家で、殊に朝のうちは、あたりがひっそりしている。肱掛窓から外を見れば、高野槙の枝の間から、爽かな朝風に、微かに揺れている柳の糸と、その向うの池一面に茂っている蓮の葉とが見える。そしてその緑の中に、所所に薄い紅を点じたように、今朝開いた花も見えている。北向の家で寒くはあるまいかと云う話はあったが、夏は求めても住みたい所である。