후리가나로 읽는 일본 고전
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まおうものがたり
魔王物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 魔王物語(まおうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,506자 · 23화면
「今晩は、お伽をいたそうと思って来ておる」と云った。
平太郎は心の中におかしかったが、
「それはありがたい」と、云って寝る時分が来ると、後を其の壮佼達に頼んで置いて己は別室へ往って寝た。
壮佼は火鉢を中に囲んで三人の同志の逃げ帰ったことを嘲笑していた。
「茶碗や行灯が、自然に浮きあがるものではない、眼に見えなくても、其の周囲には妖怪がいて、持ちあげているから、其処を捕まえさえすれば好い」と、云うようなことを物知り顔に説明する者もあった。
夜が更けて来るに従って十月比の陽気のように冷ひやとして来た。壮佼達は襟を掻き合せて顔を見あわした。中には思い出したように話をはじめる者もあったが、其の声が妙に家の隅から隅までを森とさすので、すぐ不安そうに黙り込んだ。
火鉢の中に炎が燃えあがってそれが見る見る一団の火玉となった。壮佼達は驚いて後に飛び退いた。火玉はくるくると舞うて上にあがるまもなく、畳の上に雷のような音をさして落ちたので、皆胆を潰して庭へ飛びおりて逃げた。
平太郎は其の騒ぎに眼を覚して壮佼達のいた室へ往って見ると、壮佼達は皆逃げて畳の上が二尺四方位薄く焦げていた。