후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
「と、おっしゃるのは?」
「やっぱり、貴様が犯人だと云うのだ。でなくて、庭掃除の爺やが、何の為に今時分、こんな所へ来ているのだ。殺人事件の度毎に、いつも現場附近をうろついていたのは、どうした訳だ。それから、それから、パチンコで妙子を狙ったり、玄関の戸の暗号通信を拭きとると見せかけて、僕の注意を惹いたのは一体誰だったのか」
一寸の間、妙な沈黙が続いた。音吉が何かを決し兼ねている様子だ。が、暫くすると、突然、全く聞き覚えのない声が、音吉の口から響いて来た。
「アア、君はまだ疑っているのですね。どうも是非がない。では、二郎さん、僕の顔をよく見てごらんなさい」
音吉は、二郎のライター持つ手を、グッと引寄せて、自分の顔を照らして見せた。
そこには、一度も見たことのない、荒々しい一人の男が立っていた。かがんでいた腰がシャンと延びた。うなだれていた首が、まっすぐになった。
「まだ分りませんか」
云いながら、音吉は、白髪まじりの鬘をかなぐり捨て、着け眉毛をはぎ取り、胡麻鹽の無精髭をむしり去った。その下から現われたのは、(老人らしい皮膚の斑点や、陽に焼けた顔色は、咄嗟に洗いおとすことが出来なかったけれど)明らかに、まだ三十代の、精悍な一男子であった。