일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

まじゅつし

魔術師

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면

아오조라 문고

丁度その時、マッチの軸がまだ燃え切らぬ内に、非常に変なことが起った。

「兄さん、ちょっと、あれ動いてやしない? ネ、動いてるわね」

妙子のゾッとする様な囁き声に、一同例の洞穴を見ると、ゆれる焔のせいではない。確かに、着物を着た源次郎の骸骨が動いている。

「アッ、こちらへ歩いて来る。アレー」

妙子の悲鳴に、男たちもギョッとして立上った。

骸骨は断末魔の苦悶の姿をそのまま、洞穴を出て、一歩二歩と歩くともなく漂うともなく、こちらへ近づいて来る。幻覚ではない。凝り固った五十年の妄執が、生命なき髑髏を歩かせたのであろうか。

一同はそれを見ると、余りの不思議さ、物凄さに、思わずタジタジとあとじさりをしたが、その途端、二郎の指の力がぬけて、まだ燃えているマッチが床に落ちた。

と同時に、ボッという恐ろしい音がしたかと思うと、部屋の中が真昼の様に明るくなった。

床に落ち散っていたフイルムに火が移ったのだ。

小型とは云え、十数巻のフイルムが、映写したまま、鉋屑の山の様に放り出してあった。それが瞬く内に燃え尽す光景は、形容も出来ないすさまじさであった。

狭い密室内は、むせ返る煙の渦に満たされ、螺線形のフイルムを燃え走る火焔は、のたうち廻る無数の真赤な蛇だ。