후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
だが、人々はそこまで深く考えなかった。出迎えが遅れた為に、あの様な一大事が起ろうなどと、誰が想像し得たであろう。
福田氏はとりあえず、まだ庁舎に居残っていた波越氏に電話をかけて、事の仔細を告げ、若しや明智氏がそちらへ立寄ってはいないかと尋ねて見た。
「イヤ、こちらへも来ていません。迎えの車が見当らねば電話をかけてくるでしょうが、それもない所を見ると、予定の汽車に乗り遅れたのかも知れません。明日の朝は大丈夫ですよ。それまで待って見ようじゃありませんか」
と波越氏は存外呑気な返事である。
で、その晩は、二郎青年の外に、明智を出迎えに行った巡査に泊って貰うことにして、福田氏はさして心配もせず寝についてしまった。
福田氏にせよ、波越警部にせよ、そんなに事が迫っているとは知らず、つい油断をしていたのは、誠に是非もないことであった。紙切れの数字は「三」なのだ。仮令福田氏の恐怖が実現するとしても、まだあとに三日を余している。恐ろしいのは、数字が「一」となり「〇」となった時だ。それまでは何事も起る筈はない、明智小五郎の来着が一日遅れたところで、大した問題ではない。