후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
だが、事件は果して真に落着したのであろうか。奥村源造の死に際の呪いの言葉は、単なるいやがらせに過ぎなかったのであろうか。それにしても、あの小豆色の小さな毒蛇は、一体何を意味しているのだろう。
ある朝のこと、妙子さんと貰い子の進一少年との寝室(進一少年はこの物語の初めの方で顔を見せた切り、事件にとりまぎれ、ついその存在を忘れられていたが、彼は玉村家の血筋ではないので、賊の迫害こそ受けなかったけれど、家族一同の苦しみを、少年は少年丈けに、恐怖もし心配もしていたのだ)から、何とも形容の出来ぬ、物凄い悲鳴が、家中に響き渡った。
まだ家族のものは、床を離れぬ早朝であったので、一同その声にハッと眼を覚したが、久しく忘れていた、いまわしい記憶が、ふと心の隅に甦って来た。「又か」「又なにか恐ろしい事件が起ったのではないか」父も子もゾッと肌寒く感じないではいられなかった。
かけつけて見ると、妙子さんは、白いベッドの上に半身を起して、開ける丈け開いた目で、キョロキョロとあたりを見廻していた。同じベッドの進一少年も、妙子さんの胸にしがみついて震えている。だが幸にも、両人ともどこも怪我をしている様子はない。