후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
玉村家の事件に手を染めたのも、妙子さんの切なる依頼があったからだ。波越警部も薄々それは感づいていたに違いない。と思うと、恥かしさ、腹立たしさに、彼は不快の表情を隠すことが出来なかった。今では彼は妙子がゾッとする程嫌いなのだ。文代を知ったからばかりではない。もっともっと深い理由があった。
波越警部は、明智のこの心持を察しる程敏感ではなかった。彼は云いたいままを口にした。
「妙子さんと云えば、今度の毒薬事件について、あなたが冷淡だといって、不平をこぼしていましたっけ。もっと熱心になって下さる様に、お願いしてくれということでしたよ」
明智は黙って、やっぱり眉をしかめたままだ。返事をするのも不愉快だという顔付である。
「イヤ、妙子さんばかりじゃない。僕も実は、あなたの本当の御意見が聞き度いのです。あなたは玉村善太郎氏が殺された時、この犯罪は高等数学だと云いましたね。僕はその後ずっと、あれが気掛りになっているのです。どう考えて見ても、その意味が分らないのです」
波越氏は、話を本題に導いて行った。
「凡ての既成観念をうっちゃってしまうのです。赤ん坊の様な単純な頭になって、出直すのです。