후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
外交員はやや不審らしく云って、なお老水泳手をじっと眺めていた。
彼等の異常な熱心さが、反対側に立止っていた人々にも、他の通行人達にも敏感に反映して、上流に面した欄干に人の数が増して行った。
水面に首丈けを浮べた水泳家は、もう橋から半丁ばかりの所まで近づき、流れに従って、一間一間と進んで来る。橋上の見物人もそれに従って、頭数を増し、遂には、物見高い黒山の群衆となった。
「どうも変ですぜ。あんな泳ぎ方ってあるのかしら、あんまり静かじゃありませんか。しぶきを立てない特別の流儀なんでしょうかね」
外交員が又不審をうった。黒山の見物の間からそれに和して、変だ変だという声が起った。
「あの顔を見ろ」誰かが叫んだ。「あの真青な顔を見ろ。それに目の玉がちっとも動かないじゃないか。あいつは死んでいるんだ」
「馬鹿なこと、あんな土左衛門てあるもんか。水死人なら、もっと身体全体が浮上る筈じゃないか」誰かが反対した。
如何にも、それは世にも不思議な泳ぎ手であった。彼の首は顎の辺まで水につかったまま、少しも上下動をしない。流れのままに、まるで水中の人魂の様に、静かに近づいて来る。