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ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

「主婦之友」主婦之友社、1922(大正11)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 页

青空文庫

チビ/\は待遠しい」

と三輪さんは出かけない中から、帰ることを考えている。

「大体の方針を然う定めて、詳しい日程は団君に一任しようじゃないか? 種々と工夫して見たが、僕には何うも纒がつかない」

とお父さんは無精ばかりでもなく、実際手に余していたのだ。

「その方が早い。団君、頼むよ」

と三輪さんが応じた。

「宜し、引き受けよう。村岡君のこの手帳を拝見したが、これは迚も一日を二十四時間と見て拵えた予定じゃない。こんなに活動したら丈夫な僕でも二三日でヘト/\になってしまう」

と団さんは手帳を繙りながら言った。

「それは理想に過ぎないのさ」

とお父さんは澄ましている。

「道理で昼飯を食う時間が些っとも勘定に入っていないし、毎日晴天の積になっている。しかし名所古蹟の名前丈けは随分能く集めたもんだね。そうしてこの名物の表が振っている。一々片っ端から食って行く予定になっているが、これも人間の消化官能の測定を誤っている。君はイヨ/\やるとなると思いの外過激だね。宜いよ、僕がもっと実際的の予定を拵えよう。この手帳は借りて行って及ぶ限り君の希望に副うように計らおう」

「それは余り重きを置かないで適宜に取捨して呉れ給え。