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「プラーゲせんぷう」のはなし
「プラーゲ旋風」の話
山下 博章
「法律新聞 第四一四五、四一四六号」1937(昭和12)年7月3日、5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,943 字 · 14 页
三 白旗を掲げた読売新聞
こんなことでは協会頼むに足らぬ――と云う声が充満して、東京音楽協会なるものは無為無力にして無意味な存在と化し、奥田良三氏や照井栄三氏は、同志を糾合して新協会を結成すると云うような事態にまで発展した。
三 白旗を掲げた読売新聞
プラーゲの旋風退治に最も勇敢なのは読売新聞であった。楽壇人の「無軌道蹂躙戦法」に相呼応して、読売新聞は昭和九年三月十五日の其の紙上に、プラーゲはパリの著作権聯盟(カルテル)の真正の代理人に非ずして贋者なりとの趣旨の記事を掲載して、楽壇人の著作権侵害を声援し且つ煽動した。
プラーゲから名誉毀損の告訴を受けるに及び、百方手を尽して応戦していたが、遂に万策尽きた。東京音楽協会からパリの著作権聯盟に対し、プラーゲの代理人たることを拒否する旨を打電したが、パリからは、プラーゲは日本に於ける唯一の代理人なりとの返電があった。そこでさしも鼻息の荒かった読売新聞も、昭和九年十一月八日の紙上に、「ドクトルプラーゲは法定代理人」と云う見出しで次のような記事を掲載した。
○社団法人東京音楽協会では著作権使用料問題からパリ著作権聯盟(カルテル・デ・ソチエテー・ドツエル)の代理人ドクトル・プラーゲの代理人たることを拒否する旨通告したのに対して去る十月四日パリのカルテルから東京音楽協会宛に次の如き入電があった。