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「プラーゲせんぷう」のはなし

「プラーゲ旋風」の話

山下 博章

「法律新聞 第四一四五、四一四六号」1937(昭和12)年7月3日、5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,943 字 · 14 页

青空文庫

四 皇族の袖に隠れんとした東京音楽学校

「プラーゲ氏は著作権聯盟の日本に於ける唯一の法定代理人である、プラーゲ氏は演奏禁止の権利を持っている、聯盟はプラーゲ氏に料金の基準を立てる事を委任する。聯盟は直接の支払を拒否しあらゆる無承認の演奏を禁止する」

従って去る三月十五日本紙に掲載した「洋楽放送に福音」の記事中ドクトル・プラーゲに関して「ローマ条約による国際著作権協会の代理人と自称する」云々と記載したのは今日に於いてはそれが誤解と判明するに至ったのである――

四 皇族の袖に隠れんとした東京音楽学校

無軌道蹂躙戦法の波に乗った者は新聞社や民間の楽壇人だけに止まらず、文部省直轄の東京音楽学校にも及んだ。

東京音楽学校では、昭和九年二月十七日と同年十月三十一日の両度に亘り日比谷公会堂で、同校の年中行事たる演奏会を開催して、外国著作権を侵害した。プラーゲからの抗議に対して「無礼者下れ!」と一喝した。其の理由は、

一、本校ノ演奏ハ一般民間ニ於ケル個人又ハ音楽団体等ニ依ル演奏トハ全ク其性質ヲ異ニシ……

二、当日ノ参聴者ノ大部分ハ上ハ畏クモ久邇宮殿下ヲ始メ奉リ文部大臣ヲ始メ政府要路者外交団貴衆両院議員全員……ノ招待者ニシテ……