轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

01 乾雲坤竜の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 页

青空文庫

平糸まきの鞘の一部! つづいて陣太刀作り赤銅の柄!

いわずと知れた夜泣きの刀乾雲丸とみてとるや、栄三郎、一声のどのつまったような叫びをあげて、狂者のごとくおさよを突きのけ、残りの包みに手をかけてバリバリバリッ! と破るより早く、なかの乾雲を取りあげて血走った眼を犇! と注いだ。

いつ見ても戦国の霜魄鬱勃たる関の孫六の鍛刀……。

「ううむ――」

思わずうなった栄三郎、ハッタとかたわらのおさよを睨めてにじり寄った。

「お! いかにしてそのもとがこの乾雲丸を……た、丹下左膳はどうしましたッ! さ、それを言われい、それを!」

剣幕にのまれたおさよは、何からどう言い出したものかと、ただもうドギマギするばかり。

「え、あのそれは――」

「エイッ! はっきりと、はっきりとお話しありたい。そもそもこれは何者の指図でござる?」

言いながら栄三郎、乾雲丸を引きつけて眼を寝床のほうへやると! 上気した栄三郎の顔が一度に蒼白に転じた。

何はともあれ、これで手にある坤竜と番に返り、雲竜ところをひとつにしたと思ったのも束のま、さっきまで確かに行燈の下にあった脇差坤竜丸が姿を消しているのだ。