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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

「子供の科学」1946(昭和21)年3月~1947(昭和22)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 页

青空文庫

幽霊活躍

「やり方を変えるというと、どうするんだ」

「幽霊の存在を認めて、それが何故に存在するかという研究から出発するんだ」

「そんなむずかしいことができるもんか」

「そうでもないよ。蜂矢探偵を講師によんで、彼から教わるんだ。彼はなかなか幽霊学にはくわしいらしい」

「われわれとしては、蜂矢に教えをこうなんてことはできないよ」

「でもそれではいつまでたっても解決の日がこない。どうしたら幽霊を逮捕することができるだろうか、誰か大学へいって相談してきたらどうだろうかね」

課員たちのこんな会話を、田山課長はただにがにがしく聞いていた。

幽霊活躍

雪子学士の幽霊は、大金庫事件以来、ひどくきげんを悪くしたらしい。

そのわけは、あれ以来、雪子学士の幽霊が町へしばしば現われて都民をおどろかせるのであった。

女幽霊の現われたところには、かならず器物の破壊がおこり、何か物がぬすまれ、そしてあつまってきた弥次馬がけがをするのであった。

銀座の薬局がおそわれたことがあった。それは白昼のことであった。

女幽霊は、きわめてぼんやりした姿を薬局の中に現わした。始め店の者はそれに気がつかず、お客の方で気がついた。