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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
「文藝」1939(昭和14)年1月号~1940(昭和15)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 页
私は畳に上って、ズーとかカワとかいうようなややこしいものを食ったりしないで、土間の諸君にまじってどじょう汁を食いたかった。
朝野はふところから五十枚ばかりの往復端書を出した。謄写版で刷った浅草の会の案内状である。第一回を、かねて話していた通りにK劇場の連中を呼んで行なうことになった。朝野がひとりで劇場の方とかけ合い、会場その他も取りきめてくれた。
「じゃ、これを出しますからね」
端書は劇場の方でもってくれ、文芸部のガリ版で刷ってくれたのだそうだが、インキが濃すぎて、汚かった。そのどぎつさは、浅草の小屋のどぎつい芸風をちょっと偲ばせる。
「なんにもしないで、どうもすみません」
私は気が進まなかったのだ。ドサ貫から意外な話を聞かされて以来、私はK劇場から、そしてまた美佐子と会うかも知れない「惚太郎」からも遠のいていた。
ちんまりと炭火を盛った小さな鍋下が先に来た。朝野はさっそくそれに手をかざして、
「おい、お銚子は」
「はい、ただいま」
酒が来ると、さあさあと性急に私につぎ、つぎ終るや間髪を入れず、すでに左手に用意していた盃にカチリと銚子を当てる。チュウとすすって、