轻松读懂日语经典作品
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きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
「朝日新聞 夕刊」1962(昭和37)年4月1日~10月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 201,379 字 · 394 页
政府のすることだからわからないと答えたら、新聞の身の上相談へ投書してみようかと云った。百五十円さつと身の上相談とどんなひっかかりがあるのかと考えたら、徳さんは頭がこんぐらかってしまって、同じく途中下車になったそうであった。
「ものを考えるのはいいってんだよ、ねえたんばさん」と徳さんは云った、「秋になるとなぜ木の葉が落ちるかなんて、ふつうの人間なら思いつきもしねえだろう、そいつはおめえくに子のやつがいい頭を持ってる証拠だから、あっしゃあなにも反対はしねえてんだ、けれどもよ、どんなにいい考えにしろ、なにも選りに選ってそんなときに云いだすこたあねえやね、そうでしょう、たんばさん、あっしゃあだから云ってやったよ、おめえ時と場合を考えて云えって、にんげん誰だってこういうときには身を入れてやるもんだ、こっちは気が散って続かねえじゃねえかってよ」
たんば老人は詰め将棋の駒の一つを、慎重に動かしてから、なんということもなく呻った。
「くに子のやつあ温和しい性分だから、あっしに口返答はしねえ、はい、といってこっくりをするんだが、――忘れるのか生れつきの癖かどうか、あっしが汗だくんなって馬力をかけだすと、ねえあんたをまた始めるんだ、ねえあんた、七福神は誰と誰だっけとくる、また始めるのか、そんなこたああとの話だってえと、だって気